









ーThat time must comeー
考えない、判断しない、それでも何かが生まれてくる。
- 直感で作る、がテーマ
ワックスの手びねりで、数秒から~2、3分で直感的に、製作途中で判断をはさまずに何百もつくる、
それから、出来上がったワックス群からいいものを選ぶ。
(ここで判断する)
作る過程では考えずに判断せずに作ったものだが、
いいものとそうでもないものが厳然とある。
考えて作ることが人間の感覚の一部しか利用していないことを感じる。
作品(物)に新しい価値を見出すこと(気付くこと)、それがアート。
- TTMC(That time must come)、制作説明。
ここのたくさんの画像がワックスです。(ろうそくの蝋に粘りを加えたようなものを想像してください)
これでアクセサリー(オブジェ)の原型を作ります。
出来上がった、ワックス群より厳選します。(シルバーになるのは、ほんの一部だけ)
選ばれたワックス原型に石膏を流し込んで石膏型を作り、そこにシルバーを流し込みます。
最後に石膏を割って、シルバーを取り出し、仕上げの工程を経て完成いたします。
アクセサリーとオブジェと2種類あるのは、もともとアクセサリーとして制作していないからです。
この”TTMC”の根底には、”偶然を必然として呼び込む”という原理があり、
アクセサリーになるかどうかも、作る過程では未知なのです。
彫金作家として、アクセサリーという制約に対してどういう答えを出すか? これは大きなテーマです。
答えは一つではありませんが、これが私の出した一つの答えです。
- ”TTMC”を思いついた時の話。
ある日友人の陶芸作家の個展に行きました。
その作風は力強く荒い感じで、土の地肌の生々しさ、生命感を感じるものでした。
見た感想を一言で言うと”こりゃ、ギリギリだな”と思いました。
お世辞にも使いやすいとは思えない、いびつな形もある、指でぐいっと捻じ曲げた一発勝負のような作り方。
そして、種類は少なく、ほとんどは、徳利と、酒盗、湯のみ、少し、皿、壷があるくらいでした。
出来上がりの形は決まっている。しかしそのバリエーションの多さ、
それは一貫して一期一会の真剣勝負を挑んでいるからに違いない・・・
真剣に不真面目をやっているような・・・ こっちの許容量を試されているような・・・
この作品には理屈で割り切れない何かがある。
それは前衛的というわけではありません、むしろ正統、伝統、を感じさせます。
いろいろな要素、バランスがギリギリで成り立っている。
そんな印象でした。
そして、もうひとつ気づいたことがありました、一緒に見に行った友人とどれがいいかを照らし合わせてみたところ、
私を含めて3人の意見が一致したのです。
一見して同じようなものでも、趣味が違う3人でも、”これがいい”と思うものが一致したのです。
”いいものはいいのだ”、こんなシンプルな考えが浮かびました。
そしてこれは彫金にも当てはまるはずだ、自分を無にして、理屈を飛び越えたところで勝負する。
またこれらは、”超反応で描く”にも通る考えです。(ブログ”超反応で描け!"参照)
この出会いをきっかけにして、この”TTMC”は生まれました。